ストレスは頭痛を起こす原因と言われていますが、なぜなのでしょうか?
今回はその辺りについて話をしていってみましょう。
まずは、ストレスに関係する身体の神経で、交感神経と副交感神経というものの簡単な説明を図でしていきますね。
交感神経と副交感神経
交感神経 | 副交感神経 |
---|---|
がんばるぞ神経 | リラックス神経 |
交感神経は、昼間、活動的な時に活躍する神経です。 | 副交感神経は、身体を緊張から解きほぐし、休息させるように働く神経です。 |
交感神経が働くと、血管は収縮して血圧を上げ、心臓の拍動は速くなり、身体はエネルギッシュな状態になります。 | 副交感神経が優位になると、血圧は下降して、脈拍はゆっくりとなり、身体も心もリラックスした状態になります。 |
図のように交感神経と副交感神経のバランスで身体の健康が保たれています。
皆さんもお聞きになられたことがあるかもしれませんが、この交感神経と副交感神経の
ON・OFFがきちんとされていると良いのですが、現代人はそれが上手く出来ていない方が増えているようですね…(悲)
ちなみに、原始人はこのON・OFFがきちんと出来ていたらしいのです。その時代の人達のスイッチの切り替え方はどんな感じだったのでしょう??
原始時代では狩りをしていましたよね!?原始人が狩りをしていて、『よし!しとめるぞ!』って思った時に交感神経が働き、戦闘態勢になります。
そして、しとめてしまえば、後はリラックス状態って感じです。
ところが、現代の人達は狩りの様な激しい戦闘態勢こそ少なくなっていますが、よわ~いけど
なが~く戦闘態勢が続くことが多くなっています(*_*)
交感神経を一気にドカッと刺激して、その後は副交感神経のもとでリラックスするという原始人の様な神経の働かせ方は、現代の方々には出来ない状況になっていますね…(*_*)
なので、人は連続するストレスに対して弱くて、様々な病気に繋がってしまいます。
忙しい仕事が続いたり、重労働が続いたりと様々なストレスが続いてくると、急に変な汗をかいたり、やたらと胸がドキドキしてきたり息が苦しくなったり、眠りが浅くなったり眠れなくなったり、こういったことありませんか?
そういった症状は、必要以上に交感神経が出過ぎているのです。決して身体がおかしくなっているのではないのです^_^;
しかし、この必要以上に交感神経が出過ぎている状態が続くと次に、『ヨシッ!気合い入れて頑張ろう!』って思っても交感神経が十分に出なくなってしまうのです。
この状態が、『やる気がでない…』、『身体がなんだかダルイ…』と感じさせてしまうのです。なので、『あぁ~イライラするし、やる気でない!!』や『あぁ~身体だるいし、調子悪い!!むしゃくしゃする!!』って時は、感情のままに考えるよりも、交感神経と副交感神経のバランスが上手くいってないなって思えるようになるだけでも、少しはストレス回避になるのではないでしょうか!?
では、副交感神経が働きやすくするためには!?
笑うだけで一気に副交感神経が優位になっていきます。ご自身が好きで笑える様な漫才・コントをはじめとして、コメディーや喜劇などを観てみるのも良いと思います。
また、友人や家族との時間を作って心の底から笑えるようなことも必要ではないでしょうか?
②深呼吸をする
深呼吸される時は、ゆっくりと吐き出すことを心がけて下さい。また、普段の呼吸では口呼吸にならないように、鼻呼吸になるように意識してみて下さい。
おいしい空気で深呼吸をするために、大自然の中に行くってのも良いかもしれませんね^^
大自然のマイナスイオン効果もあって、よりリラックスできるかもですね!
③音楽を聴く
余計な騒音やテレビ・漫画・アロマなどのニオイといったような、気が散ってしまう要因を全て排除して、まずは聴くことに集中出来る環境を作るようにしてみて下さい。
その環境を整えたうえで、ヘッドホンなどで1回30分程度聴くと、より副交感神経を高めていけるようになります。
④身体を温め、血行を良くする
交感神経が優位になっている時は、身体の体温が下がってしまいます。普段から体温が低くなっておられる方は、交感神経が優位になってしまっていると思います。そういう方は、病気にもかかりやすいです。入浴は身体を温めるのに効果的です。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かる習慣をつけてみましょう。湯船に浸かるのが苦手な方は、半身浴(38~40℃のお湯に20分程度、みぞおちぐらいまで浸かる)もオススメですよ!!
⑤爪のもみをしてみる
爪もみとは、両手の指先、爪の付け根の両サイドを反対の指で摘むように押して刺激することです。
多少痛いと感じるくらいの方が効果的で、ひとつの指に10秒~20秒かけて刺激します。
これを毎日やってみて下さい。
ただし、薬指だけは交感神経の刺激になるようなので除いて下さい。
⑥目を温める
蒸しタオルを目に置いて温める方法では、血液の循環を促し、痛みや不快感などの症状を緩和する効果があります。また、目の周りを温めてあげることで副交感神経の働きが良くなるという効果があります。(約40℃の蒸しタオルで3分間程度温める。)
補足ですが、スイートピーに触れて、香りを嗅ぐと良いみたいです。
スイートピーの芳香成分には、心の緊張をほぐして、身体の不快感を和らげてくれる働きがあるようです。その働きで、軽い頭痛ににも効果があるかも!?
では、なぜストレスが頭痛を起こすと言われているのか!?
人間の身体は、ストレスを感じると『アドレナリン』、『ノルアドレナリン』というホルモン物質が増えます。
これらが、交感神経を刺激することで血管が収縮し血行が悪くなってしまい、肩・首のだるさが起こって頭痛につながってしまうのです。
そしてストレスが続くと『セロトニン』という物質の分泌が減ってしまいます。このセロトニンという物質が減ってしまうと頭痛を感じやすくなってしまうのです…。
ストレス ⇒ 脳内のセロトニンが減る ⇒ 頭痛を感じやすくなる
ということが身体の中で起こっている。
食品・サプリでセロトニンを増やす方法はあるの!?
ここでは食べ物やサプリメント等でセロトニンを増やせるものがないか書いてみたいと思います。
☆トリプトファン(必須アミノ酸の1つ)
トリプトファン⇒トリプタン⇒セロトニン と変化していきます。
この時、セロトニンを合成するのには、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムも必要になります。
では、このトリプトファンの多く含む食品は…
ナッツ類(ごま・アーモンド・落花生・カシューナッツ)
あずき・大豆製品(きな粉・凍り豆腐・納豆)
魚類(しらす干し・たらこ・のり・わかめ・かつお・まぐろ)
肉類(レバー)
乳製品(牛乳・チーズ)
※ただし、トリプトファンは過剰症があるので取り過ぎには注意して下さい!!
☆DHA(ドコサヘキサエン酸)(不飽和脂肪酸の1つで、魚油に多く含まれる)
α-リノレン酸⇒DHA
(α-リノレン酸は必須脂肪酸の1つ)
DHAと脳内セロトニンの量に相関関係があって、脳を活性化させてくれます。
その効果から、うつ病・認知症・頭痛などに有効であると言われています。
その他に、DHAは血中コレステロールを下げてくれたり、視力の向上やアトピー性皮膚炎の改善をするとも言われています。
ちなみに、DHAとセットで商品によく書かれているEPAというのも、少しお話しておきますね。
☆EPA(イコサペンタエン酸)(多価不飽和脂肪酸の1つで、魚油に多く含まれる)
α-リノレン酸⇒EPA
脳関門を通れないので、脳を活性化させる効果はないのですが、高脂血症、閉鎖性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善に働くと言われています。
血液・血管の状態に関わるので、DHAとセットにされていることが多いのかもしれませんね!
食品以外でのセロトニンの増やす方法はあるの!?
セロトニンを欠乏させないためには…
☆朝日を浴びる
☆リズミカルな運動
☆タッピング
が良いようですね!!
リズミカルな運動では、自転車こぎが良いようですよ!腹筋運動も良いみたいですが、最近の研究結果では、自転車こぎが1番良いみたいです。
また、タッピングではタッピングタッチというのがあって、これは指先の腹の所を使って、左右交互に、軽く弾ませるようにタッチする手法があります。簡単な方法ですが、不安や緊張が軽減する効果があります。
最後に…
ここまで色々と書いてきましたが、やはりストレスは上手に発散してあげることが必要ですし、集中する時とリラックスする時の使い分けをきっちりされるのが大切ですね^_^
特に現代人はリラックスの仕方が下手だと思うので、数種類の自分リラックス法を持っておくことが大事だと思いますよ☆
例えば、食べることで発散するってことだけだと暴飲暴食で逆に体調を崩してしまうと思うので…
今回書かせてもらった副交感神経を働きやすくする方法を参考にして、心身ともに健康な状態を目指していきましょう!(^^)!