半月板損傷の誤解されやすい痛みの正体
「半月板損傷と診断されたが、運動復帰するには手術するしかないのだろうか?」
「保存療法を勧められたけれど、なかなか痛みがなくならない…」
「この痛みは我慢するしかないのか」
このようなお悩みを抱えた半月板損傷の患者さんが、当院には多く来院されます。
一般的に半月板損傷の原因は半月板にあるといわれていますが、当院は半月板損傷の原因は「半月板そのもの」には無いと考えております。
半月板損傷の原因が半月板にないと言える理由
画像引用元:膝半月板損傷 – 社会医療法人 松田整形外科記念病院
加齢による変化と痛みの不一致
半月板は、加齢とともに徐々に摩耗し、薄く小さくなっていきます。
40代~50代でほとんどの方に半月板の損傷が確認でき、高齢者ではほぼ100%と言われています。
もし半月板の損傷自体が痛みの直接的な原因であれば、すべての高齢者が激しい膝の痛みに悩まされているはずですが、実際はそうではありません。
体調による痛みの変動
半月板損傷の診断を受けた方でも、急性期を過ぎて日常生活に戻ると、同じ動作でも体調によって痛みの感じ方が異なるという不思議な経験をすることがあります。
例えば、同じ速度で同じ距離を歩いても、体調が良い日は痛みが少なく、睡眠不足や残業があった翌日などは痛みが強くなるといった具合です。
もし、半月板損傷が痛みの直接的な原因であれば、日によって痛みに差が出ることはありえません。
骨折を例にとれば、骨が日によって治ったり治らなかったりすることはありません。
同じ動作をすれば、必ず同じ痛みが出るはずです。
つまり、半月板の損傷そのもの(潰れる・裂ける・ちぎれるなど)が直接的に痛みを生じさせているわけではないということです。
半月板損傷による痛みの本当の原因
当院は、膝を守ろうとする筋肉の過緊張と収縮が痛みの根本であると考えています。
膝は人体で最も複雑で負荷のかかる関節のひとつです。
その膝を守るために筋肉が過剰に収縮し、その状態が続くことで筋肉や周囲の組織に歪みをおこして痛みとして現れているのです。
つまり、損傷そのものではなく「損傷に対する体の反応」が痛みの本質です。
「ゆらし療法」で痛みの根本を取り除く
当院は無痛手技の「ゆらし療法」で、次のようにアプローチしていきます。
① 筋肉の収縮をやさしく解除
- 筋緊張をピンポイントでゆるめ、膝への負担を軽減。
- 強い刺激ではなく、心地よい揺らしで自然に緊張を解除します。
② 炎症を無理に抑えず、回復を促す
- 炎症は悪者ではなく修復反応。
- 「ゆらし」で血流を促し、炎症物質の代謝をサポート。
③ 脳に痛みのない身体の使い方を学習させる
- 痛みのない状態で体を動かすことで、再発予防にもつながります。
膝に水が溜まっている(水腫)場合も、筋緊張を緩めて代謝を促すことで、自然となくなっていきます。
よくある治療との違い
一般的な治療
- 安静にして自然治癒を待つ
- サポーターやギプスで固定
- 鎮痛剤や湿布で痛みを抑える
- 手術で半月板を除去または縫合
当院の治療方針
- 「どこが、どうすると痛いか」に注目
- その場で原因を判定し、施術で改善へ
- 手術は不要、施術で早期回復が可能
まとめ
半月板損傷は施術で治ります。
当院では、筋肉の収縮と炎症に着目した無痛の手技により、その場で痛みを改善させています。
今通っている治療院に不安がありましたら、一度セカンドオピニオンをお勧めします。