水泳膝・平泳ぎ膝について

水泳膝について

平泳ぎをしていると膝の内側が痛くなる。

休めば一旦は良くなるのに、泳ぎ始めるとまた痛くなる。

このような症状は「水泳膝」「平泳ぎ膝」と呼ばれています。

一般的には、平泳ぎを繰り返すことで膝の内側に炎症が起こり、内側側副靭帯(MCL)に負担がかかることで痛みが出ると言われています。

しかし、本当に炎症が原因なのでしょうか。

水泳膝とは

水泳膝とは、主に平泳ぎのキックによって膝に痛みが出る症状です。

特に多いのが膝の内側(内側側副靭帯)付近の痛みです。

内側側副靭帯

平泳ぎでは、膝を曲げ、股関節を開き、そこから足で強く水を蹴ります。

クロールや背泳ぎのような上下のキックとは違い、平泳ぎでは横方向への動きが大きく入ります。

そのため、股関節や膝、足首の動きがうまく連動しなければ、膝へ大きな負担がかかります。

症状が軽いうちは、平泳ぎをしたときだけ痛みが出ますが、悪化すると階段の上り下りや立ち上がるときにも膝が痛むようになります。

一般的に言われる水泳膝の原因

一般的には、平泳ぎのキックを繰り返すことで膝の内側に負担がかかり、内側側副靭帯(MCL)やその周辺に炎症を起こすことが原因と言われています。

そのため、安静、アイシング、電気治療、マッサージ、ストレッチなどが行われます。

また、平泳ぎのフォームを見直し、膝を開きすぎないように指導されることもあります。

股関節や足首の柔軟性を高めること、膝周辺の筋肉を鍛えることも一般的な対処方法です。

炎症が原因なら治るはず

しかし、本当に炎症が水泳膝の原因なら、安静にして炎症が治まれば痛みも改善するはずです。

休んで痛みがなくなっても、平泳ぎを再開するとまた痛くなる。

安静にした期間的には炎症が治まっているはずなのに、同じ動きをすると再び痛くなる。

つまり、原因は炎症ではないということです。

痛みの原因は炎症ではなく、膝へ繰り返し負担がかかった結果として起きている状態。

その負担を作っている原因を調整しなければ、いくら休んでも平泳ぎを再開した途端に痛くなるのは当然です。

当院が考える本当の原因

当院では、股関節の可動域を狭めている部分が本当の原因のひとつだと考えています。

平泳ぎのキックでは、股関節を大きく開く動きが必要です。

ところが股関節が開きにくい状態になっていると、そのままではキックができません。

そこで、足(膝)の力を使って無理やり股関節を開こうとします。

開かない股関節を足(膝)の力で無理やり開こうとするため、その負担が膝へかかり痛みが出るのです。

膝が悪いから痛むのではなく、股関節が正常に動かないために膝へ無理な負担がかかり、結果として膝に痛みが出ているのです。

重要なのは「どこをどうすると痛いか」

水泳膝という診断名だけで原因を決めることはできません。

重要なのは「どこをどうすると痛いか」です。

平泳ぎで膝を曲げたときに痛むのか。

股関節を開いたときに痛むのか。

水を蹴り出す瞬間に痛むのか。

膝を伸ばしていく途中で痛むのか。

同じ水泳膝でも、痛みが出る動きは人によって違います。

だからこそ、その動きを実際に確認し、どこが原因になっているのかを探す必要があります。

股関節は原因ひとつで、すべてではありません。

当院の水泳膝施術

当院では、痛みが出ている膝へ電気を当てたり、膝を強く揉んだりする施術は行いません。

RMTで原因を特定し、股関節の可動域を狭めている筋肉や関節へアプローチします。

股関節がスムーズに開くようになれば、平泳ぎのキックで膝へ無理な負担をかける必要がなくなります。

必要に応じて、身体の使い方や自宅で行うセルフケアもお伝えします。

まとめ

水泳膝は、一般的には内側側副靭帯への負担や炎症が原因と言われています。

しかし、炎症が原因なら安静にして炎症が治まれば、同じ痛みを繰り返すことはないはずです。

水泳膝の原因のひとつに、股関節の可動域が狭くなっていることが挙げられます。

股関節が開かない状態で無理にキックを繰り返すことで、その負担が膝へかかります。

重要なのは「水泳膝だから何をするか」ではなく、「どこをどうすると痛いか」です。

そこから原因を見つけ、正しく施術することが水泳膝改善への近道です。

現在通院している治療院で改善がみられない場合は、一度セカンドオピニオンをお勧めします。