ストレッチで突っ張るうちは筋肉は緩まない
筋肉を緩める方法として、多くの方がストレッチを行っています。
「硬いから伸ばす」という考えは一般的ですが、そのやり方によっては逆効果になります。
特にストレッチ中の「突っ張り感」。
これを感じているうちは、筋肉は緩みません。
ストレッチの思い込み
ストレッチというと、「痛気持ちいいくらいまで伸ばすのが効果的」と思われがちです。
部活動や教育の現場でも、そのように指導されてきた方は多いはずです。
その結果、「突っ張りの向こう側まで伸ばす」という考えが当たり前になっています。
しかしこのやり方では、筋肉は緩みません。
突っ張り感の正体
ストレッチ中に感じる突っ張り感。
これは筋肉が伸びている感覚ではありません。
身体の抵抗反射です。
筋肉や筋膜が「それ以上伸ばさないでほしい」と拒否している状態です。
この反応が出ている時点で、身体はすでに防御状態に入っています。
なぜ悪化するのか
ストレッチで症状が改善するどころか悪化した!
なんて話も良く聞きますよね。
その抵抗を無視してストレッチを続けるとどうなるか。
筋肉はさらに緊張し、逆に硬くなります。
翌日に痛みや重だるさが出るのは当然の結果です。
これを「好転反応」と説明されることもありますが、単純な負荷のかけすぎです。
つまり、ストレッチで悪化するケースの多くはやり方の問題です。
原因は別の場所にある
さらに重要なのは、突っ張り感の原因です。
突っ張っている筋肉そのものが原因とは限りません。
例えば大腿四頭筋を伸ばしたときの突っ張り。
その原因が足首にあるケースもあります。
原因は突っ張っている場所にはありません。
ここを見誤ると、いくら伸ばしても改善しません。
RMTのストレッチ
RMT(反射運動理論)では、いきなりストレッチは行いません。
まず突っ張りの原因を取り除きます。
その上でストレッチを行うことで、抵抗反射を出さずに筋肉を伸ばします。
例えば大腿四頭筋のストレッチでも、そのまま行えば強い突っ張りが出ます。
しかし、関連する筋肉(例:大腿方形筋)にアプローチすることで、突っ張り感は消えます。
その状態で行うストレッチは、痛みではなく「心地よさ」だけが残ります。
これが本来のストレッチです。
まとめ
ストレッチ中の突っ張り感は、筋肉が伸びているサインではありません。
身体の抵抗反射です。
その状態で無理に伸ばしても、筋肉は緩まず逆に硬くなります。
原因は突っ張っている場所ではなく、別の部位にあります。
筋肉の逃げ道を確保してあげることで、抵抗感は消え、無理なく伸ばすことができます。
その結果、痛みではなく「心地よく伸びている感覚」だけが残ります。
身体の仕組みを正しく理解し、無理な負荷をかけずに変化を出す。
それが、当院が大切にしている身体の再教育です。