天気が悪い日や季節の変わり目に身体が不調になる理由

当院の考え

「天気が悪い日は、どれだけ寝ても頭が重だるい」

「季節の変わり目になると、なぜか腰痛や昔の古傷がズキズキ痛む」

このような症状を、「気のせい」や「自律神経の乱れ」の一言で片付けられ、納得できなかった経験はないでしょうか。

当院では、人間の身体を「物理」の視点から考えています。

一言で言えば、天気が悪い日や季節の変わり目は、体内の水圧が変化し、お腹の中ではポテトチップスの袋と同じ現象が起きている状態と考えています。

今回は、その身体のメカニズムについて解説します。

脳で起きる水圧の変化

人間の身体の約60〜70%は水分ですが、脳は約80%が水分でできています。

脳と脊髄は、「脳脊髄液(のうせきずいえき)」という透明な液体の中に浮かんでおり、この液体は常に一定の圧力(脳圧)を保つことで脳を守っています。

ところが、天気が悪くなったり季節の変わり目で大気圧(外から身体へかかる空気の圧力)が急激に変化すると、外側から身体を押さえていた圧力も変化します。

すると、体内の液体(水圧)は外側へ膨張しようとします。

これにより、脳脊髄液の圧力も一時的に変化し、脳そのものが内側から圧迫される(微細なむくみが生じる)ような状態になると当院は考えています。

これが、天気が悪い日や季節の変わり目に感じる強い眠気や頭の重だるさの一因です。

また、この変化は脳だけではありません。

全身の細胞内の水圧も外へ広がろうとするため、水分が細胞の外へ染み出しやすくなります。

雨の日や季節の変わり目に「顔がむくむ」「靴がきつく感じる」といった現象が起きるのも、この水圧の変化が関係していると考えています。

お腹で起きるポテトチップスの袋現象

さらに、お腹の中にある「腹腔(ふくくう)」という密閉された空間でも大きな変化が起きています。

標高の高い山へポテトチップスの袋を持っていくと、袋はパンパンに膨らみます。

これは、外の気圧が下がったことで、袋の中の空気が内側から押し返して膨らむ物理現象です。

これと全く同じことが、天気が悪い日や季節の変わり目にお腹の中でも起きているのです。

お腹の中には、胃や腸など空気(ガス)を含む臓器が詰まっています。

気圧が下がると、お腹全体が内側から膨張しようとします。

お腹の中ではポテトチップスの袋と同じ現象が起きているということです。

腰痛や身体の重だるさとの関係

お腹が内側から膨張すると、胸とお腹を隔てている「横隔膜(おうかくまく)」が下から押し上げられます。

すると、肺が広がるスペースが物理的に狭くなり、本人が気づかないうちに呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなることで酸素を十分に取り込みにくくなり、脳の疲労感や身体の重だるさをさらに強く感じるようになります。

さらに、膨張した内臓は、お腹の奥にある大腰筋(インナーマッスル)や背骨を内側から圧迫します。

また、内臓が圧迫されてSOSのサインを出すと、神経の混線によって腰や背中の筋肉が硬くなる「内臓体壁反射」が起こります。

天気が悪い日や季節の変わり目に腰痛や背中の張りが強くなる方は、この「お腹のポテトチップス現象」が関係しているケースも少なくありません。

つまり、気圧の変化は関節だけではなく、お腹の中から身体へ影響を与えているということです。

身体の器を整えることが重要

気圧が変わるたびに体調を崩すのは、身体が弱いからではありません。

地球を包む空気の圧力に対して、身体が正確に反応している結果です。

ここで重要になるのが、身体の「器(うつわ)」の余裕です。

普段から骨格が崩れ、体液の流れが滞っている身体は、気圧の変化による影響を受けやすくなります。

一方で、骨格が整い、体液が流れるスペースが確保されている身体は、体内の圧力を上手に逃がすことができます。

身体の構造に余裕を持たせることが、天候や季節の変化に左右されにくい身体づくりにつながるのです。

まとめ

天気が悪い日や季節の変わり目に体調が悪くなったり、身体に痛みが出たりするのは、単なる気のせいではありません。

当院では、気圧の変化によって体内の水圧や腹圧が変化し、それが様々な不調につながっていると考えています。

だからこそ、痛みが出ている場所だけを見るのではなく、身体全体の構造を整え、体液や圧力が逃げられる環境を作ることが重要です。

気圧の変化に負けない身体作り、「身体の器」を整えましょう。

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